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さあ、アートコレクターになろう!

「アートコレクター」と聞くと、手の届かない存在のように思えるかもしれない。巨万の富を築いたあとに、自身の愉しみのために、あるいは社会貢献の一環として高額なアートを購入する、そんなイメージがないだろうか。

だが、市井の人々のなかにも著名になったアートコレクターたちがいる。己の審美眼にかなったものを、お給料で買える範囲でこつこつと買い集めていくひとたちだ。

 

ここで、伝説ともいえるアートコレクターを紹介しよう。

日本人女性監督がドキュメンタリー映画を制作したことで、さらに知名度が上がった「ハーブ&ドロシー」こと、ハーバート&ドロシー・ヴォーゲル夫妻。

ニューヨーク・マンハッタンにある1LDKの小さなアパートメントで慎ましく暮らしながらも、4000点以上もの現代アートのコレクションをもつまでになった、世界的によく知られる夫妻である。

 

彼らのお眼鏡にかない収集されたもののなかには、今では美術史に輝く現代アートの名作が数多くある。

この膨大なコレクションは「ひとつも売らずに」「美術館に寄贈」されたのだから、なおさら驚きである。

 

ハーブの死により、夫婦の共同作業であったアート収集活動に終止符は打たれたが、作品が彼らのコレクションに加えられることはこの上ない名誉だといわれるほど、アーティストたちからも深く敬愛されていた夫妻だった。

 

ハーバート&ドロシー・ヴォーゲル夫妻は、仕事のあと大学の夜間クラスで美術史を学ぶだけではなく、新婚時代には自分たちでも絵筆を持っていたのだという。やはり自ら創作活動をするというのは、アーティストの心に寄り添う目をもつことに繋がるのだ。

 

ART & LOGICの講師たちは、第一線で活躍するアーティストたちばかりである。

実は受講いただいた方の中にも、講師の絵を購入してくださった方々がいる。つまりアートコレクターとしてのスタートを切られたのだ。新たな場所に飾られ、オフィスやおうちを彩っている作品を見ることは、ART & LOGICにかかわるメンバーすべての喜びである。

 

彼らから直接教えを受け、哲学に触れ、そしてこの輪にはいって語り合ってみるのは刺激的な時間になるにちがいない。アートへの第一歩をいっしょに踏み出してみてはいかがだろう?   (M.K.)

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