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絵画史のはじめの一歩とは

「世界最古の絵画」と聞くと、とっさにアルタミラ遺跡だとかラスコーの壁画だとか、中学の世界史の授業で学んだヨーロッパの地名が頭に浮かぶのではないだろうか。

ギリシャ、ローマ、ルネサンス・・・綿々とつづく美術の歴史は、やはりヨーロッパからはじまるのだとつくづく感じたり。

しかし、近年新しい解明がなされた。インドネシア・スラウェシ島で半世紀以上前に発見されていたマロス洞窟壁画が、研究の結果、約4万年前のものであることが明らかになったのである。これまで最古とされていたスペインのエルカスティーヨ壁画は、3万7300年前のもの。つまりこれは、ヨーロッパばかりで埋め尽くされた洞窟絵画の歴史を塗り替える、偉大な発見なのである。

 

人類がアフリカから世界各地に散らばるときには、「描く」という能力を備えていたのか。それとも、たどり着いたそれぞれの土地で技術を発展させていったのか。

 

まだまだ解明されるべき謎は多い。4万年もはるか昔を生きた人々が、わたしたちと同じように「なにかを残したい」と願い、意図的に絵を描いた。それは絵を描くという行為が、わたしたち人間のDNAの奥深くに植え付けられていたということなのかもしれない。      (M.K)

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