部屋を真っ暗にして描く画家!?
サイ・トゥオンブリーという異端の画家がいる。
第二次世界大戦中、元々通信技師だったトゥオンブリーは、アメリカの暗号解読や暗号作成に従事していた。
彼はエンジニアであったが、戦後、画家になった。
彼にとって、絵とは、受信するものだった。
「いかに自分が純粋に受信できるか」がテーマだったトゥオンブリーは、
部屋を真っ暗にして描くという手法で作品を生み出した。
全く何も見えない状況の方が、もしかしたら、逆にいろいろなものを知覚できるのかもしれない。
そんなメッセージが、彼の作品には込められている。
ART & LOGICでは、絵を描くことで「我々は物事を見ているようで、見ていない」ということを知る。
どうせなら、全く対象物も自分の筆先も見ないで描いた方が、
かえって普段眠っていた知覚が研ぎすまされるのかもしれない。
そんなチャレンジをしてみたい気持ちにさせてくれる画家・トゥオンブリー。
ART& LOGICには、それを試すワークショップも用意してある。