今アメリカではMBAよりMFAの時代。
「MBA」(経営学修士)かつて、ビジネスの世界では、MBAを持つことがステータスとなり、ひとつの勲章とされてきた。今、アメリカではMBAよりも、「Master of Fine Arts=MFA」(美術学修士)を持っている人材の方が重宝されている。給料も待遇も、MBAを持っているより、MFAを持っている人の方が圧倒的に高く評価される時代になっている。不景気になってもモノだけはあふれ続ける世の中で、ある商品・プロダクツを買うか買わないかは、デザイン性・アート性が重要視される。 そのため、物事を映像的にとらえたり、デザイン性を大学院で徹底的に研究してきたMFAを持っている人々が、売上に最も結びつきやすいスキルを持っているということで高く評価されているのだ。MFAは、当然、MBA取得者より人数も断然少ないので、その稀少価値も評価されている一因だ。
iPod,iPhone,iPadなどをAppleの主要な製品を生み出したジョナサン・アイブは、アメリカのRhode Island School of Design(ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン)でDoctor of Fine Arts(名誉芸術学博士号)を授与されている。今や、ジョナサンは、Appleの「最高デザイン責任者(CDO)」として、Appleのハードウェアおよびソフトウェア全般を統括している。