アートが未来の名医を生む!
アメリカのトップ大学の医学部が新しく導入している授業、それは「アート」である。州立大学はもちろんのこと、ハーバード・スタンフォード・コロンビアなど名だたる私立大学も積極的に取り入れているというから驚きである。
実は、ファシリテーターの指導のもとで絵画鑑賞をおこなうと、視覚にもとづいた診断スキルが著しく向上するという結果は以前より報告されていた。セッションを重ねるごとに、ひとりの患者と向き合う時間がぐんと伸びたのである。
しかし現在アートのカリキュラムが導入されたのには、異なる背景がある。最新鋭の機器やデータに基づいた診断が普及するなかで、医師の卵たちが人間らしい情緒を失ってしまうのを危惧した大学がこのプログラムを取り入れることに決めたのだ。
コンセプトやアーティストの哲学など、アートの根底にある思いを学んでから実際にデッサンをおこなうと、患者の声色や表情の違いにより敏感になり、発見するポイントも増加するなど、対話スキルに圧倒的な変化が見られている。
このような話は、ART & LOGICの受講者たちからも多く寄せられている。
「プロジェクトにおいて全体を俯瞰したり、細部を丁寧に見たり、視野の調節がスムーズにいくようになった」
「視覚から拾う情報量が増えた、街歩きから閃きが生まれることまである」
「ゼロから生み出す難しさを知った、どんなアイデアだって素晴らしいと認められるようになった」
アートを実践して豊かな人生を生きる、あなたにもぜひこの贅沢を味わっていただきたい。 (M.K.)