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セルフプロデュースならアートに学べ

ここ数年の間で、自撮り(セルフィー)は非常に一般的な行為となった。

誰かに撮影を頼むのではなくスマートフォンのセルフィー機能を駆使するのは日常となり、海やスキー場へ行けばサーフィンボードあるいはヘルメットにGoProを付けて自撮りを試みるひとびとを目にする。ついにはドローンを使った壮大なセルフィー写真まで流行りつつあるようだ。

 

近年爆発的なムーブメントを起こし、セルフブランディングに一役買っているセルフィーであるが、この先駆者にアメリカ人女性アーティストのシンディ・シャーマンがいる。

40年近く前、シャーマンは自分を被写体としたセルフポートレイト写真で名を馳せた。今では写真1枚に数億円の値がつけられるほどであり、最も高額な写真家のひとりでもある。彼女の作品のユニークさは、自身を被写体としながらも本性を隠し、作品の中でキャラクターを演じることに徹底しているところにある。彼女は、セルフプロデュースの巧みさでアート界に彗星のごとく現れ、いまも斬新な作品を発表し続けている。

 

もし、企業のPR・マーケティング担当でプロデュースを任せられている立場なら、アート鑑賞を積極的にすることをおすすめする。ひとの心を惹きつけ、そして心に刺さる仕掛けの宝庫だからである。    (M.K)

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