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初心に立ち返るためのオフィスアート

Facebookの本社オフィスはウォールアートで埋め尽くされている。ここには、天井高くまで緻密に描かれた絵もあれば、ニューヨークの地下鉄を想起させるような、落書き風の作品もある。社員が毎日描き加えるのが認められている壁もあれば、ザッカーバーグ自らスプレーを吹きかけた壁もある。
オフィスに美しい絵画を掛けている会社は多い。しかし、Facebookのウォールアートがユニークなのは、ほとんどが未完成であり、描き足していくことが良しとされていることだ。「この会社は君の手でまだまだ変わる」、大学寮からはじまった創業当初のベンチャー精神をずっと忘れないというメッセージを、アートが語っているのである。

余談だが、最初の本社オフィスペインティングを手掛けたアーティストはその後、億万長者になった。株式上場をしたおかげで220億円(2016年5月現在)もの富を得たのだから、文字どおりのミリオネアである。
なぜかって?それは彼が、絵を描いた報酬として数千ドルの現金ではなく株支給を選択したから。2005年当時、まだまだスタートアップに過ぎなかったFacebookの台頭を見込んでいたとは、さすが初代ウォールアーティストである。 (M.K.)

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