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キュレーションの語源はアートにあり

さまざまな情報が氾濫し、取捨選択がどんどんむずかしくなる現代でひと役買っているのが、関心にあわせた情報をまとめたキュレーションサイト。IT用語として一般的になりつつあるこの「キュレーション」、実はアートの分野から転用されている言葉である。

美術館において、施設にあった展示を企画し、まとめ上げるひとをキュレーターと呼ぶ。

今でこそ公的な文化予算もある美術館や博物館だが、そもそものはじまりは、15世紀から18世紀末にかけてヨーロッパ全土の貴族や富豪の間で大流行した、個人コレクションの「Cabinet of Curiosities(驚異の部屋)」。

古今東西の珍奇なものであればなんでもあり、人魚のうろこから遥か遠い国の武具まで、主(あるじ)の好奇心と顕示欲を充たしながら規模は拡大していった。あの大英博物館だって、前身はスローン卿のコレクションだ。

 

「集める」「分類する」「整理する」、これらの行為はアートの扉をひらいてからの第一歩。自分の興味はどこから来るのか、なにに惹きつけられるのか、まずは自分の関心の根源を探る。

ART&LOGICのセミナーも、まず自分が生まれ持った線を知ることからスタートする。

何本もの線を引いて、試して、集めて、分析してみる。なにげなく引いた一本の線にも、あなたの創造性がぎゅっと詰まっているのである。あなたも絵を描いて、新たな自分を発見してみてはいかがだろう?    (M.K.)

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